BOOK TOWN じんぼう 「本の街」神田神保町オフィシャルサイト
イベント情報
2018/10/18更新
第5回 「本にまつわる俳句大会」入賞俳句発表
タイトル:俳句大会

第5回 「本にまつわる俳句大会」入賞俳句発表

【ご挨拶】
 「第5回本にまつわる俳句大会」にたくさんのご応募ありがとうございました。
 4年前に、神田古本まつりの一環として始まりました「本にまつわる俳句大会」ですが、入賞作品を発表しておりました「神保町公式ガイド」がリニューアルしたため掲載スペースが無くなり東京古書組合が引き継ぐことになりました。
 ウエブ上の発表となりましたので、かねてより応募者からご要望のあった応募全句を掲載することといたしました。ご後援をいただいております本阿弥書店発行の「俳壇」にも入賞句は掲載され ます。兼題を「本にまつわる」としたことで最初は不安もありましたが、回を重ねるごとに様々な作品が寄せられて俳句の可能性を広げているように思います。
 来年も続けたいと思っております。応募下さった方はもちろん、今回応募を見送った方々も、未知の方々もどうぞご支援下さい。

> 「選者入賞俳句と選評」のページはこちら

【選者】 
 池田澄子 選 入賞句・選評を見る
神奈川県生まれ。堀井鶏「群島」入会。同人。三橋敏雄「檣の会」入会。現代俳句協会賞受賞。句集に『空の庭』『たましいの話』ほか。
 伊藤伊那男 選 入賞句・選評を見る
長野県生まれ。皆川盤水の「春耕」入会。同人。俳人協会新人賞授賞。「銀漢」創刊。主宰。日本文芸家協会会員。俳人協会幹事。句集に『銀漢』『知命なほ』。
 遠藤若狭男 選 入賞句・選評を見る
福井県生まれ。鷹羽守行「狩」入会。同人、編集長を経て退会。「若狭」創刊。主宰。日本文芸家協会会員。俳人協会評議員。句集に『神話』『青年』『船長』など。毎日俳壇賞受賞。評論『人生百景―松山足羽の世界』本阿弥書店刊がNPO法人 日本詩歌句協会 第13回評論大賞を受賞。
 齋藤愼爾 選 入賞句・選評を見る
京城生まれ(現・韓国ソウル特別市)。秋元不死男に師事。氷海賞受賞。深夜叢書社を設立。「季刊俳句」創刊。芸術選奨文部科学大臣賞受賞。芝不器男俳句新人賞選考委員。
 水内慶太 選 入賞句・選評を見る
中国・北京生まれ。上田五千石に入門。「畦」同人。畦賞受賞。中原道夫「銀化」創刊に参加。俳人協会会員。「月の匣」創刊。主宰。句集に『月の匣』。
 宮坂静生 選 入賞句・選評を見る
長野県生まれ。富安風生、加倉井秋を、藤田湘子に師事。「岳」創刊。主宰。現代俳句協会賞受賞。読売文学賞受賞。信州大学名誉教授。現代俳句協会会長。
  (敬称略・五十音順)

【受賞句】 
タイトル:俳句大会 大賞(池田澄子 特選3点 伊藤伊那男 入選2点 合計5点)
長き夜電子書籍が顔照らす 宮武由佳子(みやたけゆかこ) 兵庫
 
タイトル:俳句大会 東京古書組合賞(水内慶太 特選3点 遠藤若狭男 佳作1点 合計4点) 
立ち読みで帰るか檸檬置くべきか 砂山惠子(すなやまけいこ) 愛媛
 
タイトル:俳句大会 本阿弥書店賞(斎藤愼爾 特選3点 合計3点)
春愁や古書の値うちのあるなしも 遠藤幸子(えんどうさちこ) 群馬

以下、全応募作品(応募者の五十音順)。 
たくさんのご応募ありがとうございました。次回もよろしくお願い申し上げます。

二行読み三行戻る夏の朝相沢文子(あいざわふみこ)東京
百円の値をつけられて黴の古書相沢文子(あいざわふみこ)東京
古書を売る夫に炎天あるばかり
齋藤愼爾 入選宮坂静生 佳作
相沢文子(あいざわふみこ)東京
棒銀の指南書古りし帰省かな飯豊彬(いいであきら)東京
ドリップを待つ間の詩集登山小屋飯豊彬(いいであきら)東京
緑蔭に移動図書館来たりけり飯豊彬(いいであきら)東京
背表紙は飾り窓めくけふの秋
宮坂静生 入選
生田武(いくたたけし)東京
立読みの古書より葉書荻の風
伊藤伊那男 佳作
生田武(いくたたけし)東京
入院の供に旅行記鰯雲
水内慶太 佳作
生田武(いくたたけし)東京
林檎捥ぐさりとて姫は本に寝る石井きき(いしいきき)東京
脚本のト書に濡れ場半夏生石井きき(いしいきき)東京
石榴割る和解のターヘル・アナトミア
池田澄子 佳作
石井きき(いしいきき)東京
七夕笹所望の古書を短冊に伊丹啓子(いたみけいこ)東京
銀漢や紙魚の穴ある古典籍伊丹啓子(いたみけいこ)東京
紙魚唄う神保町の秋の暮
宮坂静生 入選
伊丹啓子(いたみけいこ)東京
黴兆す三方金の本革装伊藤政三(いとうまさみ)東京
大西日さす古書店に資本論伊藤政三(いとうまさみ)東京
試験前最後に見遣る参考書伊藤政三(いとうまさみ)東京
古書めくり栞に出合ふ秋の夜半伊藤睦子(いとうむつこ)神奈川
書架に並ぶ俳句の本や十年に伊藤睦子(いとうむつこ)神奈川
旅行カバン句集も友よ花火祭伊藤睦子(いとうむつこ)神奈川
決めかねて二冊とも旅鞄へと
池田澄子 入選
今井麦(いまいむぎ)東京
夏山の匂ひ挟みし文庫本今井麦(いまいむぎ)東京
秋暁や真犯人は語り手と今井麦(いまいむぎ)東京
ビヤホールの音の漏れ来る古本屋今井麦(いまいむぎ)東京
店先のグラビヤ焼ける油照
伊藤伊那男 入選
今井麦(いまいむぎ)東京
夏果ててまた読み返す太宰かな今井麦(いまいむぎ)東京
何時読むつもりの「歎異抄」十二月上嶋昭子(うえじまあきこ)新潟
新刊の扉めくれば秋立ちぬ上嶋昭子(うえじまあきこ)新潟
七月のサナトリウムに聖書伏せ上嶋昭子(うえじまあきこ)新潟
迷宮に入るや晩夏の書肆の森
伊藤伊那男 特選
浦戸和こ(うらとわこ)東京
露更けて星また亡ぶ方丈記浦戸和こ(うらとわこ)東京
平積みの本に目移り秋隣浦戸和こ(うらとわこ)東京
吾と本出づる紙魚しわ数多かな遠藤幸子(えんどうさちこ)群馬
春愁や古書の値うちのあるなしも本阿弥書店賞
齋藤愼爾 特選
遠藤幸子(えんどうさちこ)群馬
イエスめく紙魚出づる最終章よ遠藤幸子(えんどうさちこ)群馬
小さき手が絵本かかへる昼寝かな
遠藤若狭男 佳作
太田滴(おおたしづく)愛媛
1977年海とサガンと晩夏光太田滴(おおたしづく)愛媛
ぞはぞはと紙魚の横切る蔵書印太田滴(おおたしづく)愛媛
秋立つやけふの活字はセピア色大野田井蛙(おおのだせいあ)埼玉
デザートはいつも短篇秋ともし大野田井蛙(おおのだせいあ)埼玉
与謝蕪村ポケットにある晩夏かな大野田井蛙(おおのだせいあ)埼玉
ぞつき屋に積みある句集片時雨
池田澄子 佳作
加賀城燕雀(かがじょうえんじゃく)愛媛
古書市の為書き句集のうぜん花
水内慶太 佳作
加賀城燕雀(かがじょうえんじゃく)愛媛
辛口のカレー食せる夜の読書加賀城燕雀(かがじょうえんじゃく)愛媛
槍上ぐるドン・キホーテの戯画盛夏
水内慶太 佳作
垣花千春(かきはなちはる)宮城
画集より涼を賜る午後三時垣花千春(かきはなちはる)宮城
夏館父の手沢に邂逅す
池田澄子 佳作水内慶太 佳作
垣花千春(かきはなちはる)宮城
炎天下魔女が招くよ古書の奥笠島賢一郎(かさしまけんいちろう)福井
稀覯本炎天下にも色褪せず笠島賢一郎(かさしまけんいちろう)福井
谷崎忌古書を求むる逢魔時笠島賢一郎(かさしまけんいちろう)福井
古書店の隣コンビニ蝉生る勝谷美稲子(かつたにみねこ)埼玉
枕にはドストエフスキー晩夏かな
宮坂静生 入選
勝谷美稲子(かつたにみねこ)埼玉
脳科学の新書手に取る梅開く勝谷美稲子(かつたにみねこ)埼玉
帰省子の寧ろぐ先は古本屋
宮坂静生 佳作
加藤多津子(かとうたずこ)愛知
この頃は黴の香あらず古本屋加藤多津子(かとうたずこ)愛知
立読みの書店に開く自動ドアー加藤多津子(かとうたずこ)愛知
新涼や手提げになじむ稽古本加藤はな野(かとうはなの)静岡
朗読の「新実南吉」秋燈し加藤はな野(かとうはなの)静岡
芭蕉忌やドナルドキーンに思いはせ加藤はな野(かとうはなの)静岡
この本の書込みも購ひ書肆の春金子ふみ子(かねこふみこ)東京
白昼夢にチャタレー夫人草陽炎金子ふみ子(かねこふみこ)東京
同じ台詞つぶやいてみる夜長かな金子ふみ子(かねこふみこ)東京
縦横に積まれし古書や大西日我部敬子(がべけいこ)東京
脱稿を急かさるるごと法師蟬我部敬子(がべけいこ)東京
生盆や家族史を出す話など
遠藤若狭男 入選
我部敬子(がべけいこ)東京
黴の世や終活となる本の束神山ゆき子(かみやまゆきこ)静岡
美しき句集の届く夏見舞神山ゆき子(かみやまゆきこ)静岡
黴まみれ野口英世の伝記本神山ゆき子(かみやまゆきこ)静岡
帰省して蔵書に父の昭和かな
齋藤愼爾 入選
朽木直(くちきちょく)東京
抽斗に皆勤賞の図書カード朽木直(くちきちょく)東京
読書眼鏡胡桃二つを脇に置き朽木直(くちきちょく)東京
サザエさんがまんがの一歩夏休み黒沢孝子(くろさわたかこ)長野
古書店や紙魚の匂ひと日の匂ひ黒沢孝子(くろさわたかこ)長野
新刊の匂ひ解くや翌は秋黒沢孝子(くろさわたかこ)長野
静寂につつまれ本をめくる音香田明彦(こうだあきひこ)岐阜
本を手に知的好奇心わいてくる香田明彦(こうだあきひこ)岐阜
図書館で本の香りにつつまれて香田明彦(こうだあきひこ)岐阜
煤逃や店主交へて古書談議越仲高志(こしなかたかし)神奈川
曝書百巻近世日本國民史
遠藤若狭男 入選齋藤愼爾 佳作
越仲高志(こしなかたかし)神奈川
艶笑落語集に元校長の蔵書印越仲高志(こしなかたかし)神奈川
絵日傘を畳むめのこや図書択む駒田泰一(こまだたいいち)愛知
八朔や陽差しの洩るる古典稀書駒田泰一(こまだたいいち)愛知
秋灯下両度繙く新刊書駒田泰一(こまだたいいち)愛知
蝉時雨移動図書館待つ親子坂口和代(さかぐちかずよ)神奈川
古本の傍線たどる夜長かな坂口和代(さかぐちかずよ)神奈川
水澄むや父によく似た蔵書印坂口和代(さかぐちかずよ)神奈川
忘れろよあの古本で大儲け佐古田照三(さこだてるぞう)埼玉
古本に四ツ葉の押花幸あれと佐古田照三(さこだてるぞう)埼玉
九十にして改めて見る百冊の古書佐古田照三(さこだてるぞう)埼玉
万葉はも「むなぎ召せ」とな夏備へ佐古田安子(さこだやすこ)埼玉
法話書の「生きることとは」茄子の馬佐古田安子(さこだやすこ)埼玉
押入れは子供の世界マンガ本佐古田安子(さこだやすこ)埼玉
「悦ちゃん」の曾孫とダブルやチューリップ佐古田安子(さこだやすこ)埼玉
若き日の恩師ダンディー俳誌は春佐古田安子(さこだやすこ)埼玉
短夜や後朝あまたの案内書(あないがき)佐古田安子(さこだやすこ)埼玉
うすものや詠人知らずのあずま歌佐古田安子(さこだやすこ)埼玉
来し方や記紀も修せず胡瓜もむ佐古田安子(さこだやすこ)埼玉
筆とれど文字を忘るる日の短佐古田安子(さこだやすこ)埼玉
アンよりもダイアナになりたいの春塩川薫(しおかわかおる)栃木
炎帝粛々読書家幽閉す塩川薫(しおかわかおる)栃木
仲悪き作家並べてやる晩夏
池田澄子 入選
塩川薫(しおかわかおる)栃木
短夜の夢に編みたる一代記
齋藤愼爾 入選
執行香(しぎょうこう)千葉
海市へと「海底二万哩」かな執行香(しぎょうこう)千葉
星河一滴地球誕生物語執行香(しぎょうこう)千葉
捕虫網立てマンガ本読む子かな島織布(しまおりーぶ)東京
立ち読みの我に主の眼鏡越し島織布(しまおりーぶ)東京
嵩張れる付録の本を買うてみる島織布(しまおりーぶ)東京
下級武士定めはがゆし駅が過ぐ小景(しょうけい)京都
書皮に穴のぞくカバーのつや嬉し小景(しょうけい)京都
ひなのごと鞄の底の文庫本
齋藤愼爾 佳作
小景(しょうけい)京都
立読みの長きにはたきかけらるる白濱武子(しらはまたけこ)東京
ハリーポッター耽読の子の朝寝かな
遠藤若狭男 佳作
白濱武子(しらはまたけこ)東京
煤逃げの追手払ひて図書館へ
宮坂静生 佳作
白濱武子(しらはまたけこ)東京
新刊や夢の膨らむ星祭杉田小百合(すぎたさゆり)長野
古書店につまの青春遺稿集
宮坂静生 入選
杉田小百合(すぎたさゆり)長野
磨り減りて書架に座を占む亡夫つま日記杉田小百合(すぎたさゆり)長野
草笛や栞に君の走り書き祐森水香(すけもりみか)埼玉
海風に曝す解体新書かな祐森水香(すけもりみか)埼玉
絵草子の表紙の手擦れはたた神
遠藤若狭男 入選
祐森水香(すけもりみか)埼玉
心音にもつとも近き雪の稿
齋藤愼爾 入選
鈴木恭子(すずききょうこ)埼玉
蟭螟や賢者のことば溢るる書
宮坂静生 特選
鈴木恭子(すずききょうこ)埼玉
もの読まぬ日やこころまで着膨れて鈴木恭子(すずききょうこ)埼玉
寄せ書きのいくたり欠けし曝書かな鈴木恭子(すずききょうこ)埼玉
のらくろは昭和の勇者むぎこがし鈴木恭子(すずききょうこ)埼玉
着膨れて気付くさみしさ画集閉づ
遠藤若狭男 佳作
鈴木恭子(すずききょうこ)埼玉
午睡の手の昆虫図譜を南風が繰る鈴木啓造(すずきけいぞう)静岡
紙で切る指の血こぼし聖書凍つ鈴木啓造(すずきけいぞう)静岡
隣室の書を風が繰る今朝の秋鈴木啓造(すずきけいぞう)静岡
文庫本に栞はさみて蝿叩砂山恵子(すなやまけいこ)愛媛
立ち読みで帰るか檸檬置くべきか東京古書組合賞
水内慶太 特選遠藤若狭男 佳作
砂山恵子(すなやまけいこ)愛媛
栗飯やあと五ページのミステリー砂山恵子(すなやまけいこ)愛媛
入院の荷に足す句集梅雨滂沱瀬野ちひろ(せのちひろ)京都
梅花藻の橋を渡りて図書館へ瀬野ちひろ(せのちひろ)京都
夏風邪や猫の本詰む枕元瀬野ちひろ(せのちひろ)京都
日脚伸ぶ「海彦」つれて隅田川染井かしこ(そめいかしこ)東京
北塞ぎ明智小五郎登場す染井かしこ(そめいかしこ)東京
雪の夜や枕絵にある火の匂ひ染井かしこ(そめいかしこ)東京
歴史書の怨念食ぶる紙魚に会ふ
伊藤伊那男 佳作
曽谷晴子(そやはるこ)神奈川
清張の時刻表見る夜の秋曽谷晴子(そやはるこ)神奈川
団扇にて本を煽ぎぬ古書店主
宮坂静生 入選
曽谷晴子(そやはるこ)神奈川
獺祭も流れゆくとふ濃き出水高橋孝伯(たかはしたかのり)愛媛
あぶな絵や父の書斎に西日射す高橋孝伯(たかはしたかのり)愛媛
不良図書投函箱のある日陰
池田澄子 入選
高橋孝伯(たかはしたかのり)愛媛
風鈴の下に広げるサザエさん
伊藤伊那男 入選
武井まゆみ(たけいまゆみ)東京
ホームズよりルパンを贔屓夏夕べ武井まゆみ(たけいまゆみ)東京
植草甚一にふと会ひさうなブックカフェ武井まゆみ(たけいまゆみ)東京
白樺派の父のロマンを曝書して武田花果(たけだかか)東京
機械の本ばかり楽しむ夏休み
宮坂静生 佳作
武田花果(たけだかか)東京
セピア色の漫画積み上げ小児病棟武田花果(たけだかか)東京
夏の月平氏の流離想はざる武田禪次(たけだみねつぐ)東京
南溟も北溟も八月十五日武田禪次(たけだみねつぐ)東京
邯鄲の夢を見たくて古書街へ
伊藤伊那男 佳作
武田禪次(たけだみねつぐ)東京
光秀の本読み返す夏の夜帯刀勝子(たてわきかつこ)京都
五月晴巨大地震の本開く帯刀勝子(たてわきかつこ)京都
梅雨明や昔ながらの料理本帯刀勝子(たてわきかつこ)京都
燈火親し古書奥付の検印も
遠藤若狭男 佳作
田中喜翔(たなかきしょう)千葉
燈火親し正座して読む獄中記田中喜翔(たなかきしょう)千葉
けやき書店の高き踏台夜の秋
池田澄子 佳作
田中喜翔(たなかきしょう)千葉
夜の秋へ沙翁の科白うらがへす
水内慶太 入選
谷口いづみ(たにぐちいづみ)神奈川
水飯やエノラ・ゲイから撮りし街
池田澄子 入選
谷口いづみ(たにぐちいづみ)神奈川
古書店の隅が避暑地といふ暮らし
宮坂静生 佳作
谷口いづみ(たにぐちいづみ)神奈川
和綴本繰るたび茶立虫鳴かす谷口いづみ(たにぐちいづみ)神奈川
かなかなや酒のあてなる江戸古地図
遠藤若狭男 入選
谷口いづみ(たにぐちいづみ)神奈川
浮舟てふをんな厭はし秋蛍
齋藤愼爾 佳作
谷口いづみ(たにぐちいづみ)神奈川
読み止しの本を枕に春炬燵谷口美枝(たにぐちよしえ)岐阜
経本の手擦れのあとの梅雨湿り谷口美枝(たにぐちよしえ)岐阜
降る雪や古寺巡りは本の中谷口美枝(たにぐちよしえ)岐阜
拙作の載る受験誌に邂逅す鶴田幸男(つるたゆきお)東京
書込に同志の気魄大西日鶴田幸男(つるたゆきお)東京
荷の重き古書店街に灼かれけり鶴田幸男(つるたゆきお)東京
積読の棚からもれる悲鳴かな栩木和美(とちぎかずみ)東京
俳句本揃えてくやし読み切れず栩木和美(とちぎかずみ)東京
文庫本ポッケに納り友となす栩木和美(とちぎかずみ)東京
新茶汲む歳時記といふ宝箱中島芳江(なかじまよしえ)千葉
夏草や書架に手擦れの三国志中島芳江(なかじまよしえ)千葉
夜の秋古書を舐めゆく雲母虫中島芳江(なかじまよしえ)千葉
合歓の花朋友の著者故宮訪中村昌生(なかむらしょうせい)福岡
住職の系譜がかたる龍徳寺中村昌生(なかむらしょうせい)福岡
懐かしや古書に挟んだゼミの友中村昌生(なかむらしょうせい)福岡
夏の旅短編も未だ荷のままに中村順子(なかむらよりこ)埼玉
ソーダ水本の話の結ぶ縁中村順子(なかむらよりこ)埼玉
帰省子のページ繰る音古座敷中村順子(なかむらよりこ)埼玉
「年玉に本買うてやる」伯父は戯れ新森しなの(にいもりしなの)京都
拾ひ読みしグリム童話や彼岸過新森しなの(にいもりしなの)京都
乱読を決めて麦酒と五六冊新森しなの(にいもりしなの)京都
帰省せぬ兄の本読む「罪と罰」野上草風(のがみそうふう)千葉
新刊の匂ひにとんぼ本の虫野上草風(のがみそうふう)千葉
古書店の「漱石全集」高からず野上草風(のがみそうふう)千葉
雷鳴や辞書魔道書に変貌す初霜若葉(はつしもわかば)京都
一頁落ちて私の秋が往く初霜若葉(はつしもわかば)京都
初春や本は師弟で親と子で初霜若葉(はつしもわかば)京都
知を分けて貰ひ図書館無料です馬場菊子(ばばきくこ)群馬
読み聞かす子が寝るまでの人魚姫馬場菊子(ばばきくこ)群馬
図書館に智の無尽蔵涼少し馬場菊子(ばばきくこ)群馬
本の旅人から村へ世界飛ぶ濵子美作子(はまこみさこ)愛知
天の川歌集不要の人魚姫濵子美作子(はまこみさこ)愛知
流星雨本に人魚を閉じ込める
池田澄子 入選伊藤伊那男 佳作
濵子美作子(はまこみさこ)愛知
探求本安値で入手ビール酌む
遠藤若狭男 入選
日景洋一(ひかげよういち)東京
手の汗を拭ひて見入る貴重本日景洋一(ひかげよういち)東京
装幀の美しき本購ふ夏の午後日景洋一(ひかげよういち)東京
読み止しの一茶の涼し猫ねむる苳羊右子(ふきようこ)京都
立ち読みの白靴書肆に待ち合はす苳羊右子(ふきようこ)京都
でこぼこに立つ絵本棚雲の峰
伊藤伊那男 入選
苳羊右子(ふきようこ)京都
一円の届きし本や虹の橋細井典子(ほそいのりこ)静岡
夏怒涛どう生きようかコペル君細井典子(ほそいのりこ)静岡
何時となし背表紙立てり入門書細井典子(ほそいのりこ)静岡
貸本を返しそびれて卒業す堀内清瀬(ほりうちきよせ)東京
貸本をむさぼり山手線やまて一周す堀内清瀬(ほりうちきよせ)東京
一日で上・中・下巻読破する堀内清瀬(ほりうちきよせ)東京
新涼や辞書のページをめくる風本郷正子(ほんごうまさこ)宮城
買い取りを断られけり愛蔵本本郷正子(ほんごうまさこ)宮城
新涼や小膝に乗するファッション誌
伊藤伊那男 入選
本郷正子(ほんごうまさこ)宮城
紙魚走る鬼籍に入りし師の句集
遠藤若狭男 特選
松岡惠美子(まつおかえみこ)京都
歳時記に秋の出水の泥乾く
水内慶太 入選伊藤伊那男 佳作
松岡惠美子(まつおかえみこ)京都
風薫る「俳壇年鑑」我が名載り松岡惠美子(まつおかえみこ)京都
図書室の目玉給食レシピ集松木直子(まつきなおこ)東京
図書室の畳桟敷や夏休み松木直子(まつきなおこ)東京
古書といふ小さきつづらや獺祭忌松木直子(まつきなおこ)東京
臍の緒の取れぬ子に買ふ白雪姫松下勝昭(まつしたかつあき)長野
秋よ来ひ銭形平次待つてゐる松下勝昭(まつしたかつあき)長野
炎帝や全集揃へ待つ余裕松下勝昭(まつしたかつあき)長野
日焼けせる百円本は無雑作に右田俊郎(みぎたとしろう)東京
秋の灯や古書のページに付箋貼る右田俊郎(みぎたとしろう)東京
吾著書は書店の隅に鳳仙花右田俊郎(みぎたとしろう)東京
五十万都市半径1キロ本屋なし宮武由佳子(みやたけゆかこ)兵庫
告知うけあわてて呼んだ古本屋宮武由佳子(みやたけゆかこ)兵庫
新刊の大活字本は無理かなあ宮武由佳子(みやたけゆかこ)兵庫
行つてみたいチャリングクロス84宮武由佳子(みやたけゆかこ)兵庫
長き夜電子書籍が顔照らす大賞
池田澄子 特選伊藤伊那男 入選
宮武由佳子(みやたけゆかこ)兵庫
伊英辞書日本の国旗が赤十字宮武由佳子(みやたけゆかこ)兵庫
赤鬼と一緒に泣きて午睡かな
池田澄子 佳作
宮本起代子(みやもときよこ)神奈川
ドカベンをまはし読みせり夜学校宮本起代子(みやもときよこ)神奈川
悪役に肩入れしたき夜長かな
水内慶太 入選
宮本起代子(みやもときよこ)神奈川
父偲ぶ一書を抜きて書架涼し森千鶴子(もりちづこ)静岡
万葉集衣紐解く夜半の月森千鶴子(もりちづこ)静岡
蛇笏忌や棒線の息考蔵書森千鶴子(もりちづこ)静岡
強東風に付箋貼る手の定まらず森哲州(もりてっしゅう)岡山
風鈴の舌かみあわぬ読書かな森哲州(もりてっしゅう)岡山
マルクスへ一直線に紙魚走る森哲州(もりてっしゅう)岡山
帰省してまづ母と行く本屋かな森羽久衣(もりはくい)東京
医学書を買うだけ買つて鰯雲森羽久衣(もりはくい)東京
医学書のはづが新酒のなみなみと森羽久衣(もりはくい)東京
教典の不飯酒戒や新走森光矢(もりみつや)静岡
紙魚走り書架を追はるる駄本かな森光矢(もりみつや)静岡
キリシタン聖書を隠し墓洗ひ森光矢(もりみつや)静岡
百代の枯葉の栞古書の旅
水内慶太 入選齋藤愼爾 佳作
保田貴子(やすだたかこ)東京
ガンジーとヒトラー並び山眠る保田貴子(やすだたかこ)東京
時刻表繰る病室の夜長旅
水内慶太 佳作
保田貴子(やすだたかこ)東京
文月や宝をもらひ本閉じぬ安村庵村(やすむらあんそん)東京
ミステリー読了決めかね夜長かな安村庵村(やすむらあんそん)東京
想ひ込め栞とするや桜草安村庵村(やすむらあんそん)東京
詩心の深く沈めり蓮見かな安村庵村(やすむらあんそん)東京
書に飽きて浄土となりぬ蓮見舟安村庵村(やすむらあんそん)東京
書も人も焼かれ平和の手記残る安村庵村(やすむらあんそん)東京
奈良行のバス待つ和辻哲郎忌山下美佐(やましたみさ)東京
昼寝覚感想文は夢に消え山下美佐(やましたみさ)東京
秋成の吉備津の釜やそぞろ寒山下美佐(やましたみさ)東京
明星は母のバイブル夕河鹿
水内慶太 入選
吉澤利枝(よしざわとしえ)東京
誘蛾灯晶子のうたが子守唄吉澤利枝(よしざわとしえ)東京
化粧品持たぬバックに新刊書吉澤利枝(よしざわとしえ)東京
積ん読の楽しみ溜めて三尺寝吉田勝郎(よしだかつろう)静岡
古書籍の開らきしままの終戦日吉田勝郎(よしだかつろう)静岡
風薫る播く古書の蘇り吉田勝郎(よしだかつろう)静岡
つれづれの「昭和歌謡史」秋灯下ろくかふ潤一(ろっこうじゅんいち)神奈川
夏百日一書貸したり返したり
齋藤愼爾 佳作
ろくかふ潤一(ろっこうじゅんいち)神奈川
借りし書も共に曝せり年の臍ろくかふ潤一(ろっこうじゅんいち)神奈川


第5回 「本にまつわる俳句大会」 応募概要(※応募は締め切りました)

※平成30年8月6日に応募は締め切りました。第6回(平成31年)の募集は決定次第掲載します。
【選者】  池田澄子(「船団」「豈」「面」)、伊藤伊那男(「銀漢」主宰)、遠藤若狭男(「若狭」主宰),
  齋藤愼爾(俳人・評論家)、水内慶太(「月の匣」主宰)、宮坂静生(「岳」主宰) 敬称略・50音順
【主催】  東京都古書籍商業協同組合
【後援】  本阿弥書店
【応募要項】

作品 募集句 本 
古書に限らず、新刊書、読書、図書館、書店、古書店、活字、日記、手紙など、広い意味で本に関係したものならばなんでも結構です。
季語のない句も可。未発表の作品に限ります。事前投句のみ。
投句締切 平成30年8月6日(月)当日消印有効
応募料 3句1組につき1,000円。現金書留又は定額小為替を同封の事
応募方法 所定の応募用紙又は原稿用紙にて郵送
>> 俳句応募用紙のダウンロード [PDF:250KB]
>> 原稿用紙
市販の用紙に、①お名前(ふりがな),②俳号(無記入の際はお名前を掲載させていただきます),
③ご住所,④お電話番号,⑤俳句(3句)を記載して下さい。
応募先 〒101-0052 千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
「本にまつわる俳句大会」係 
電話 03-3293-0161 (月~金 10:00~17:00)
入選者発表

入選作品も含め応募作品は全て10月中旬に東京古書組合ホームページ、BookTownじんぼうにて発表されます。大賞、東京古書組合賞、本阿弥書店賞の三賞は10月中旬発行の「神保町公式ガイド」にも掲載される予定です。
◆特選 各1名(選者の自筆色紙又は短冊を進呈)
◆入選・佳作 各5名(俳句手帖と公式ガイドを進呈)

※応募必要事項に記入漏れがありますと無効となる場合がございます。
※ご応募頂いた情報は当該の目的以外には使用致しません。
Copyright(C) Association Press. All Rights Reserved.  協力:神田古書店連盟
神保町へのアクセス方法このサイトについて