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囲碁と将棋書の専門店 易や精神世界に関する本も
「当店の本は、10万円分読むと、20万円分強くなります」。囲碁将棋に関する書を専門に扱うだけあって、店主の星野穣さんはそう言い切る。「客層の大半は、本当に強くなりたいと切望している方。もちろんプロの方もいらっしゃいます。実際、当店で本を購入されるプロの方は、なかなかの好成績ですよ」
店内には、定石(定跡)など囲碁将棋の戦術に関するものから、歴史を記したものまでがズラリと並ぶ。戦術本は著者別に陳列され、中でも、羽生善治、谷川浩司などのトップ棋士の書物は、書棚2段以上にもわたって置かれている。谷川浩司の全集がすべてそろえられているのも、専門店ならではだろう。店内奥には、なぜか『中国の仙人』、『仙術入門』などの精神世界、易、オカルトの本まである。
「将棋とはとどのつまり、心理戦。技術もトップレベルになると大差はなくなりますが、その後は人間と人間の闘い、心の闘いに行き着きます。心の闘いと、易や精神世界は通じる部分があると思うんです」。なるほど、ここに来ると小手先の技術だけではない、勝負の秘奥の部分まで追究できるのだ。
勝負の世界に一息つきたかったら、詰め将棋を。レジ奥の棚に堂々と並ぶ江戸時代の稀こう本の中には、初代名人・大橋宗桂が将軍に献上するために作った問題集や、早世しなければ名人になっていたとされる伊藤看寿の問題集もある。後者は、日本に10冊しかないうちの1冊だという。それにしても、ここまで囲碁将棋関係の書籍を集めている店主は、もとはプロの棋士だったかと思いきや、「いえ、とんでもない。ただ、小学2年生の頃、父の友達が家で指していたのを見て、自分でもやり始めただけ。あくまでも趣味です」と静かに語った。
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| 『改訂版 囲碁と将棋の泉 ~棋具の話~』 |
| 小松武樹(著)/小松碁盤店/昭和54年 |
| 盤師の名匠が書いた、棋具についての本。将棋の盤、駒、碁など、将棋の道具とその背景にまで迫っている。 |
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