BOOK TOWN じんぼう 「本の街」神田神保町オフィシャルサイト
飯島書店(いいじましょてん)
[趣味・芸術] 書道、拓本、法帖、印譜
書の専門家が足繁く通う
今や中国からも来客が

 書道関連の古書を扱う専門店として全国に名が知られた存在。創業当時は洋書を取り扱っていたが、先代である当時の店主の趣味が高じ、書道、法帖、拓本、篆刻(てんこく)など、書道関連の書籍や美術品を扱う専門店に変貌。壁は書棚で埋め尽くされていて、『中国歴代法書名蹟全集』『故宮歴代法書全集』『日本名筆全集』といった全集・選集から、『現代かな書法講座』(全6巻、角川書店)などのハウツー本のほか、『書苑』(昭和18年、三省堂)などが収まっている。

 また、店内通路中央のガラスケースには、硯で墨をする際の水差しとして用いる「水滴」も陳列されている。さらに、書道界ではテキストとして用いられる法帖や漢代の石碑から写し取った拓本なども、所狭しと並ぶ。世界的にも名高い文化遺産を保護するため、拓本の作成は中国国内で禁止されている例が多く、歴史的にも大変貴重だ。奥にある小部屋には、高価な拓本や書家の直筆による掛け軸が展示され、ミニ美術館といった風情だ。渡辺沙鴎、唐虎、劉石庵といった日中を代表する書家の作品で数十万もする高価なものばかり。

 二代目店主の飯島德光さんとともに店に立つのは店員の小長谷淳さん。書道や篆刻の創作活動を続ける小長谷さんは、元々、ここに通っていた常連のひとり。「やはり“書”といえば、この店の名前が出ます。お客様には、趣味で書をたしなむ人はもちろん、中学、高校、大学で書道を教える先生たちが多い」という。最近は中国人の客が増えた。経済成長が続く中国国内では、拓本などが高値でオークション取引されているという。「うちの店は儲けようという気持ちがあまりありません。その分、お客様とのコミュニケーションを大事にしながら、店を守っていきたい」と小長谷さん。数千年という時を重ねてきた書を扱う専門店ならではの言葉だ。

3,000円の予算でこんな本が買えました!
『いろは帖』
鈴木翠軒(著)/文学社/昭和29年
有名な書家である鈴木翠軒の仮名手本帖。「仮名を習うときも、常に芸術的観念を忘れないように」と、筆を執る心がけを述べたあとがきも美しい書体だ。
 
店舗データ
千代田区神田神保町2-3 2階
TEL:03-3261-1578
FAX:03-3261-7354
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