BOOK TOWN じんぼう 「本の街」神田神保町オフィシャルサイト
一心堂書店(いっしんどうしょてん)
[美術・版画] 刀剣書、各種画集、写真集
刀剣・甲冑関連書の品ぞろえでは
他の追随を許さない

 1919(大正8)年以来、90年近く書泉グランデのとなりで商売を続けている。永井荷風の「断腸亭日乗」にもその名が出て来るという老舗だ。1893(明治26)年生まれの先代は、12歳から一誠堂書店に勤務し、一誠堂が長岡から東京に移転するときに一緒に上京してきた。20代半ばで独立。初めは教科書、それから法律や経済など社会科学系の本を扱っていたが、その後、京都の書店で修行をした現店主の高林實さんが、時代の流れに応じて美術中心の品ぞろえに変えたという。高林さんは青空古本まつりの創業メンバーでもある。現在は目録だけの参加だが、「何をするのも手探りで大変だった」という始めたばかりのころの苦労話は、興味深い。

 店頭には山積みにされた全集もの、店内に入るとやたらに大判の書籍が目につく。日本の美術書が多いが、その中で特に充実しているのが刀剣や甲冑に関するものだ。向かって右側の棚に揃えられた刀剣や甲冑、武具関連の書籍の中には、写真集も数多くあり、それを見ると刀剣や甲冑の美術品としての価値を改めて思い知らされる。刀剣に関しては押形(刀剣の上に和紙を押し当てて、墨で形や茎<なかご>の名を刷りとり、刃文などを描き込んだもの。魚でいうところの魚拓のようなもの)集も充実。『たたら製鉄と日本刀の科学』(鈴木卓夫著、雄山閣)といった、日本刀の科学的な研究書もある。刀匠にとって重要な文献だ。

 刀剣、甲冑以外の写真集では、森山大道、木村伊兵衛、東松照明などを中心に集めている。この辺りは、主に帳場の奥の棚。店内入って左側は、焼き物や茶の湯、工芸、書道などの関係書だ。品ぞろえにも定評あり。オススメは? と伺うと、出てきたのは『イサムノグチ あかりと石の空間』(昭和60年、リブロポート)2万5000円。刀剣の店として知られているが、それ以外の美術好きにも一見の価値がある。

3,000円の予算でこんな本が買えました!
『入門 日本刀図鑑』
得能一男(著)/光芸出版/1989年
平安時代から現代までの各時代の特色や著名刀の写真、押形、解説でまとめた日本刀の入門書。
 
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