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著名作家が愛用してきた店 ブームに乗らずブームを作る
古書店界の名門、創業100年をこえる老舗である。2004年の記念誌『古書肆100年 一誠堂書店』(非売品)には、1903(明治36)年、酒井宇吉氏が長岡で酒井書店を創業し、1906(明治39)年に神田に店を構えて以後の歴史が綴られている。 1階に一般書と学術書、2階に洋書、和本、美術書というスタイルは長年変わらない。柳田國男、志賀直哉、川端康成、井上靖、三島由紀夫、松本清張らも顧客だったという。欧米の研究者や図書館・博物館からの問い合わせも多い。格調は高いが格式ばらず、スタッフは接客に気をつかっているようだ。若手社員の意見によって新たに書棚に加わったのが映画・演劇の本。「時代の変化だと思います」とは、専務の酒井健彦さん。
店舗販売、目録販売、海外での販売と3通りの販売方法をとっている。目録は年2回、8000部ずつ発行。そのほかに随時、薄手の目録も発行している。値段の過当競争が業界全体に及ぼす影響を考え、ホームページへの商品の掲載は一部にとどめている。「目録記載の10万円、20万円の本を買っていただくわけですから信用第一。基本的なことをしっかりやることですね。よい点は伸ばして、悪い点は少しずつ改良していく。うちは一般書、洋書、和本(古典籍)の3つの柱がありますけど、売れなくなってきたからといって、いずれかをやめる考えはないんです。他がやらなくなっても、うちがやっていれば、お客さんは来るでしょう。古本屋は持続が大事です」と酒井さんは話す。
古書の良さをもっと知ってもらうにはどうしたらいいだろうと、率先して業界イベントも仕掛けてきた。2005年1月末、海外の古書店と共同で実施したABAJ(日本古書籍商協会)創立40周年記念「世界の古書・ 日本の古書展 過去から未来へ~貴重書の祭典」(於:六本木ヒルズ)はそのひとつ。過去から現在、そして未来へと、着実な歩みを続ける店である。
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| 『徳川将軍列伝』 |
| 北島正元(編)/秋田書店/昭和49年 |
| 初版本であり、徳川家康以降、3代家光、5代綱吉、8代吉宗、15代慶喜など、各将軍の人物像を新たな視点から掘り下げている。 |
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