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展示会やオリジナル図録も人気 物故者の作品だけを集めた洋画専門ギャラリー
すずらん通り沿い、東京堂ふくろう店の真向かいのビルの3階に、いのは画廊はある。ギャラリーへは、通り沿いでなく脇道を一本入ったところにある入り口からエレベーターで上がる。
ギャラリーの白い壁には常時30点から40点の作品が展示され、販売されている。それらは片岡銀蔵、近藤光紀、吉田苞などといった、日本人画家が描いた洋画ばかり。 「日本人の中でも、すでに亡くなっている、いわゆる”物故者”の作品しか扱っていません。なぜ物故者にこだわるかと言えば…、やはり忘れ去られていく彼らの作品の魅力を、もっと今の方たちに伝えたいからですね。明治から大正、戦前のころは、日本人の洋画のレベルが極めて高く、当時の日本の文化の頂点とも言えるのが洋画でした。洋画家は音楽家や作家より地位が高いとされていたのも事実です」と、作品について語るのは、店主の長男、猪羽恵一さん。
1992(平成4)年にオープン。2002(平成14)年からは現在の場所で営業。ギャラリー内には、お客さんがゆっくりとくつろげる椅子と、作品ファイルなどを広げて見られるような大きなテーブルを配置した。 リニューアル記念として2003年に開催した「追憶の彼方から~吉岡憲の画業展~」という展示会は、1週間という短い期間にもかかわらず、のべ400人もの来場者があった。2004年には「シュールレアリストの軌跡~大塚睦の画業展~」を開催、いずれも展示会用の図録をオリジナルで作成し、販売した。 また、会期中に訪れることができない場合、ホームページ内で、過去の展示会における作品のプレビューや年譜などを閲覧することができる。
さらに、このホームページ内では、画家名の検索や、展覧会のスケジュールなども確認できる。画家や作品の解説も細かく記されている。ここから直接の通信販売も行っているが、注文をするなら年に3、4回発行されている無料の目録を取り寄せてみるのもよいだろう。この目録は、カラーページが多くて見やすいと好評だ。 購入した洋画は、額に入れて引き渡してくれる。この存在感のあるアンティークの額縁を楽しみにする顧客も多い。
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| 『追憶の彼方から ~吉岡憲の画業展~』 |
| 猪羽恵一(編)、後藤洋明(編)/いのは画廊/2003年6月 |
| 2003年にいろは画廊が開いた展覧会の図録。85点の作品写真に加え、吉岡憲自身の言葉も掲載されている。「吉岡憲は、独立美術協会のスター的存在になる直前で自ら命を絶ったんです」(猪羽さん)。その作品の魅力は、現代画廊のオーナーである洲之内徹の著書『気まぐれ美術館』(新潮社)内でも紹介されている。 |
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