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金子書店(かねこしょてん)
[社会科学] 法律、経済、政治、看護、医学、福祉
法律、経済全般に加えて
医療、看護、福祉関係も充実

 創業は1938(昭和13)年。現店主である金子邦之さんの祖父である創業者が一心堂書店で修行した後に独立。当時は、現在の書泉グランデの左側のエレベーターの辺りに店舗があったそうだ。その頃、現在の店舗の場所は、書泉の別館になっており、1970(昭和45)年に書泉がビルを建設するにあたって、場所を交換したのだとか。以来、35年間、この地で営業している。

 扱う商品は、時代とともに変わってきた。創業当時は、学生街らしく教科書、参考書を中心に扱っていた。その後は、法律、経済の絶版書を中心の品揃えにしていたが、10年くらい前から店の3分の1くらいは看護、医学、福祉関係の書籍を置いている。この分野を置くようになったのは、偶然だったのだそうだ。

 ある日、市場で、法律書と医療書が一括で出品されていた。法律書を専門にしていた金子さんは、法律書のほうを目当てにこれを落札。医療書のほうはあまり必要ないので、店頭の均一台に出すことにした。しかし、これが思ったより売れる。「もしかしたら?」という思いで、今度は医療書の大山(大量出品を指す市場の用語)を落札して、試しに一棚だけ医療書の棚を作ってみた。そうしたら、やはりこれも好評。以後、徐々に増やしていくことになった。現在は、店内に向かって右側が医療、看護の棚になっている。

 意外なことに、客には医療関係の学生はあまりおらず、研究者、もしくは医療関係のメーカーの人や薬局に勤務する人が多いのだという。確かに、この種の本は、新刊書以外はなかなか見つけるのが難しいのかもしれない。

 長年、店の看板娘だった猫のタマは、20年以上という超長寿を全うして亡くなってしまった。現在のマスコットは、レジ横に鎮座している木の彫刻。これは、金子さんの義父が彫ったものだそうだが、上を向いて笑っている姿が何ともいい。どこか円空の作風を思わせる。一見の価値あり。

3,000円の予算でこんな本が買えました!
『國民寳典』
内田安蔵(編)/東江堂/明治34年
1901(明治34)年発行の一般的な法律書。「大日本帝國憲法 条文」や「議院法」、「衆議院議員選挙法」などがコンパクトにまとまっている。
 
店舗データ
千代田区神田神保町1-3
TEL:03-3291-6556
FAX:03-3291-5355
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