|
群を抜く法律書の品ぞろえ 文学、芸術、理工書も充実
靖国通り沿いにある「質、量、価格ともによし」の老舗。まるで古書の図書館といった雰囲気の店内は広々としており、書棚がずらりと並ぶ。フロアの空きスペースには、全集などが作りかけの建造物のようにうず高く積まれていて壮観だ。当初は新刊書も扱っていたが、店主で社長の山田一郎さんが古書専門店に特化させた。
50年間にわたり、さまざまなジャンルを取りそろえる一方で、法律、経済、経営など、社会科学書に強い古書店として神保町では一頭地を抜く存在。なかでも、法律書の品ぞろえは群を抜いている。1階右奥に法律書コーナーがあるが、憲法、民法、刑法といった分野に分かりやすく整理されている。『憲法講義(上・下)』(東京大学出版会)といった定番もあれば、なかには全49冊の『最高裁判例解説』(法曹会)も。
1階には前述した社会科学書に加え、辞典、歴史、文学などを幅広くそろえる。全集では小林秀雄、坂口安吾、澁澤龍彦ほか、人気作家のものがよく売れる。階段の踊り場にも本の山があり、大正ロマン華やかな『赤い鳥』をはじめ、『少年倶楽部名作選』『山岳名著全集』などがあった。2階には芸術、宗教ほか、建築、コンピュータ関連の理工学書などもある。現在82歳の山田さんは毎日店に立つ。「いかに実のあるサービスをし、お客様に喜んでもらうか」を日々考えるという。「質、量、価格ともによし」の原点は、ここにあるのだろう。
 |
 |
| 政界を退き、大磯の地に隠棲した吉田茂が、日本政治の先行きを案じ、外交、防衛、民主主義などについて、独自の見解を示したエッセーである。 |
|
|
|