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冒険好きの元青年がオーナー 版画や挿画本の販売ギャラリー
2005年5月末、小川町3丁目から現在の場所へ移転してきた。ピカソ、ビュッフェ、シャガール、ベルメール、マチスのほか、20世紀の巨匠作家を中心に、海外の版画作品や挿画本を扱うのは、1976年(昭和51年)の創業時から変わらない。 代表の川松義宣さんは、大学を卒業して7年間の遊学後、世界中を放浪。帰国して入ったフジインターナショナルアートという会社で4年修行を積んだ。その後独立し、ギャラリーを営むようになった。「冒険が僕の生きる意味だったのに、なぜか思ってもみなかった世界に入ってしまいました。だけど、アートの売買は冒険の部分もあるし、面白く思えてきたんです」と話す。
日本経済がのぼり調子だった90年までは、10万円で買ったものが半年後に12万円ぐらいになるようなインフレの時代。しかし、その後15年はデフレで、10万円が半年後には8万円ほどに下がってしまうほど。「景気のよかった90年頃までに経験と商品の在庫を積み上げたおかげで、どうにか耐えてきた感じだね」と川松さん。版画は、額つきで1万円ぐらいから。挿画本は4万円ぐらいから。ホームページや毎年、夏冬に発行する目録があるが、掲載されていないものも多い。何か欲しい作品があるときは、問い合わせてみるといいだろう。
海外の挿画本は作家オリジナルの作品集でもあり、たいてい100部から300部ほどの限定だ。挿画本は、中にオリジナル版画が収録されていることもあり、バラバラにして額装することも可能で、展覧会でも、このやり方がよく利用されるという。写真で紹介した挿画本はミロの「PARLER SEUL(独り語る)」。花の挿画本はラウル・デュフィ「POUR UN HERBIER(植物誌)」(Colette著、Raoul Duf挿画)で50年代のもの。
「画商は、好きなものじゃないと扱えないんです。壁にかけて作品を眺めながら仕事をするわけだから。どんな作品を扱っているかによって、画商それぞれ個性が出るんですよ。だけど、作品の良さを理解できるまでに時間がかかることもあります」と川松さんは語る。はじめ良い印象でなかった作者の作品でも、眺めていくうちにだんだん気に入って、別の作品も買ってみようと思うこともあるのだそうだ。何回か通うと、お気に入りの作品が見つかるかもしれない。
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| 若い画家 オフセットリトグラフポスター |
| P.ピカソ/1980年 |
| ピカソが亡くなる前年(1972年)に描いた作品の複写。原画はパリのピカソ美術館にある。版画用の上質な紙に印刷されている。 |
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