BOOK TOWN じんぼう 「本の街」神田神保町オフィシャルサイト
キントト文庫(きんととぶんこ)
[古書全般] 趣味、風俗、玩具、芸能、東京、昭和
稀少品にこそ価値あり
懐かしい昭和の薫りを求めて

 すずらん通りに面したビルの2階にあった「キントト文庫」が2005(平成17)年8月、同じ建物の1階に移転。以前より天井が高く、通りに面している分、店内の印象が明るく開放的になった。洗濯ロープに洗濯バサミで留めてあるのは、お菓子の店頭用POP、メンコ、企業名入り鉛筆など。まるで駄菓子屋のようだ。それもそのはず、「駄菓子屋のような本屋を作りたかった。キントトという響きは、ブリキやセルロイドの金魚のおもちゃなど懐かしいイメージがしませんか」と、店主の山本淳子さんは言う。

 書棚には、『ニコニコ貯金美談』(澁谷保之)、『体験と新方策 金儲け要訣』(坂野井包祐)、『家賃徹底的回収策』(郡山成臺)など、思わず手に取ってみたいものがずらり。キーワードは“懐古”“亜流”“わき道”だ。「読んですぐ捨ててしまいそうな小冊子、商品のちらしや効能書き、雑誌でも読み終わったら捨てられちゃうようなものが面白い。探しにくいのが難点ですね」と山本さん。「長年、探していたものが見つかった」と購入する人がいると、うれしい反面、「あれはもう補充できない。どうしよう」と途方にくれるそうだ。

 掘り出し物を求めて、ひところは時間を見つけては地方へ足を運んでいた。「おお、これは、というものが出てくるたび、一緒に回っていた人と取り合いになりました(笑)。全国のめぼしいところはもうほとんど回り尽くしましたね」
 60年代後半に生まれた山本さんは、自分が育った時代が好きになれなかったという。それ以前の時代のほうが居心地よく思えた。「その時代にタイムトリップしたかのような世界を作り上げたい。わかる人にだけ来てもらえればいいんです。自分の気持ちは本の並びで説明しているつもり。レジに持ってきた本を見て、“よくぞ、こちらの意図をわかってくれました”と楽しくなるときがあります」と山本さんは話す。移転を機に、初心者でも楽しめる本を増やしていく予定だという。

3,000円の予算でこんな本が買えました!
『ぼくは豆玩(オマケ)』
宮本順三(著)、山三科学工業株式会社(編)/いんてる社/1991年
めんこ
ライオネスコーヒーキャンデーの紙風船
おもちゃデザイナーで「グリコのおまけ」著者でもあった故・宮本順三の回想録。紹介しているのは無裁断のめんこ、ライオネスコーヒーキャンデーの紙風船など。
 
店舗データ
千代田区神田神保町1-19-1 藤本ビル1階
TEL:03-3294-8700
FAX:03-3294-8700
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営業時間/休日
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