BOOK TOWN じんぼう 「本の街」神田神保町オフィシャルサイト
けやき書店(けやきしょてん)
[文学] 日本の近・現代文学、初版本
人気作家の初版本署名本が勢ぞろい
年4回の目録も見逃せない

 芥川・直木賞作家、明治から現代までの作家の初版本、限定本、直筆類、初出雑誌を扱う近代文学の専門店。神保町駅すぐ近くだが、ハヤオビルの6階(1階はディスクユニオン)にあるので見逃しやすい。全国から訪れる文学好きにお馴染みだ。
 坂口安吾、太宰治、織田作之助ら無頼派の初版本が豊富。太宰治の『晩年』は、状態がよい初版本は帯なしで40万円から50万円ほど。帯つきだと300万円ほどに跳ね上がる。熱烈なファンがいて、入荷するとすぐ売れてしまう。

 現在、活躍中の作家は初版本だけでなく、サインの有無が大きなポイント。村上春樹、京極夏彦、宮部みゆき、高村薫のサイン本は特に人気がある。別格は、金原ひとみ、綿矢りさの両名だ。「サイン入りの『蛇にピアス』はやっと入手しました。だけど綿矢の『蹴りたい背中』は無理そうだなあ。休筆宣言で表に出ないし。縁故を辿るか、早稲田大学の学生を使ってサインしてもらうしかないんじゃないかな」と苦笑いする店主の佐古田亮介さん。

 1987(昭和62)年、一誠堂書店から独立。自宅周辺の古書店を見て回ったところ、ほとんどの店が、漫画、文庫、アダルト中心であった。それを見て、「店をやるなら神保町」と決意を固めた。開業時の目録は、店員時代から好きで集めていた無頼派の本。署名本も置いてみたら、逆に売りにくる人が増えて在庫も豊富になってきた。

 目録は年4回発行し、先着順に販売している。2005年8月発行の61号の特集は太宰治。「本の発送先は自宅あて、目録は一刻も早く見たいから会社に送ってほしいという人もいますね」と佐古田さん。
 写真で紹介したのは、坂口安吾が、自身も同人だった雑誌『現代文学』の編集発行人、稲辺道治氏にあてて署名した本。貴重なものとして見せてもらったのは、開高健の署名入り特装版『夏の闇』。2500部のうち60部のみ、開高が自分で買い取り、検印紙に「私」と署名した。彼らしい悪戯である。

3,000円の予算でこんな本が買えました!
『わたしの宇野千代』
瀬戸内寂聴(著)/中央公論社
瀬戸内寂聴の署名が入った初版本。亡き宇野千代との半世紀を回想し、さまざまな思いを綴った1冊。山田詠美との対談も含まれている。
 
店舗データ
千代田区神田神保町1-9 ハヤオビル6階
TEL:03-3291-1479
FAX:03-3291-1430
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メールアドレス
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