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江戸時代から戦前までの 種種雑多な本が中心
店主は学生のころから神保町の古書店に通っていた古本好き。その趣味が高じて転職、2003年8月に「きゅう睛」の店主とビルの一室を共有して古本屋を始めた。店名の「すからべ」は、ファーブル昆虫記の第一章で紹介されている「フンコロガシ」のフランス語名。
取り扱うのは文学が中心。江戸時代の和本、明治期の木版口絵のついた小説本や絵を集めて綴じた画譜、外国文学など幅広くそろえているが、特に江戸時代から戦前までの本には思い入れがある。「書物も時代を経れば、紙は焼けるし色も褪せる。虫も喰えば染みも出ます。前の持ち主の感想などが書き込まれていたり、私信が紛れ込んでいたりと、そうしたすべてが好ましく感じられます。有名な本ではなく、あまり知られていないような本を集めていこうと思います」
最近では読まれることが少なくなってきた漢詩文は、今後力を入れていきたいものの一つ。江戸時代から明治大正期までに書かれた作品のなかには、成島柳北の『柳橋新誌』や菊池三渓の『本朝虞初新誌』、文人や儒者のエピソードを綴った中根香亭の『香亭雅談』などがある。
店内の壁には、鰭崎英朋の木版画と並んでベルメールやブローネルといったフランス・シュールレアリスムの版画も掛かっている。ガラスケースの中には、店主の友人で「製本工房アトリエ海月」を主宰する造本作家の作品が並ぶ。顧客の要望に応じて装幀や修復、函の製作を受け付けており、飾られているバタイユの『LE PETIT』はアトリエ海月が鰻の革で装幀したもの。他に着物の端切れを使った作品もある。
古書すからべは神保町の古書店街からは少し離れた猿楽町にある。
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| 『ゲーテの詩集』 |
| 石躍信夫(訳)/崇文館書店/大正12年 |
| 本を立てたとき上に見える切り口に金箔を擦り込んだ、いわゆる天金仕上げで製本されている。文庫本より小さくカバーもある特殊な装丁。1923(大正12)年の刊行当時は手作りの凝った本が多く出ていた。 |
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