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路地裏の隠れ家的なたたずまい 絶版文庫をはじめ古書全般を扱う
店主の有馬浩一さんは1990(平成2)年から古書店を営んでおり、神田で3年間修行した後、最初の2年間は神奈川県の日吉のアパートで通信販売をしていた。神保町に店をかまえて10年になる。
この店で取り扱っているのは江戸後期から近代に至るまでの古書全般。絶版文庫、掛け軸、書画、全集、漢詩、版画、デッサン集、映画ポスターなど、その分野は多岐に渡る。自分でも本を商売にしていて、古書の世界に通じた人も客として訪れる。好きな作家の絶版文庫を探し、大通りの古本屋を軒並み回って歩き飽きた人が、ふらっと表通りから外れたこの店にたどり着くのだという。
本棚には、江戸時代の儒学者・教育家である広瀬淡窓の掛け軸や全集『淡窓全集(上・中・下巻)』、フランス文学者である生田耕作の『黒い文学館』、明治の政治家、副島蒼海の『蒼海全集』などが並ぶ。明治時代に書かれた、豊臣秀吉が、九州に征伐に行った時の話を綴った『豊臣鎮西軍記』、幕末から明治前期に活躍した、月岡芳年の版画。さらには、かの有名なスペインの画家、フランシスコ・デ・ゴヤの『裸のマハ』が本棚の上に飾ってある。絵はもちろんレプリカだが、古書籍が並ぶ風景に急に飛び込んでくる西洋美術も、この店では違和感がない。有馬さんの興味の広さがうかがえる。
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| 宋の時代に、文学と書で当代随一といわれ、豪放な書風で後世に影響を及ぼした蘇軾(そしょく)の拓本。 |
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