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古地図や地誌、産業史等を扱う 手彩の絵葉書も人気
古地図や絵はがき、写真資料、鉄道や地誌、産業史関連の書籍を専門とするこの店は、もうすぐ創業100周年を迎える。現在の岩波アネックスビルに店を構えたのは1978(昭和53)年のことだ。店主の永森譲さんは、書籍の他にも古地図や葉書、旅のパンフレットなど、歴史を写し出すような“紙もの”にこだわって収集してきた。「紙の歴史は難しいですよ。だましもあるし。でもね、印刷してある内容ではなく、紙と絵の具を見ていると、大体作られた時代が判ります」
古地図そのものは、作られた時代のある土地の状態を表しているに過ぎない。だが、そこに何を投影するかは見る者次第。「祖父が若い頃を過ごしたという満州を、当時の地図で眺めてみたい」と買いに来る客がいたかと思えば、手がける物件の過去を調べるために購入する不動産業者もいる。最近は、古くて小さい旅行パンフレットや、女性を描いた“手彩”の絵葉書などが人気の品だ。
店の品ぞろえの中で、永森さんのお気に入りは産業史。物が生まれ、流れ、消費されていくまでの過程には、時代背景と社会事象が詰まっているという。「おすすめは『西村勝三翁博』。この人は明治初期に生きた近代産業の先駆者とも言われる多才なおじさんで、銀座のレンガや鉄砲、靴などを生み出した、パワーの塊のような人。工業人でもあり商売人でもある彼の言葉に、“捨てるのも商売だ。取捨選択は慎重に。常に勉強を”というものがあります。これはいつの時代であっても錆びない言葉ですね」
作家やルポライターなど、報告書、資料等を必要とする人たちに届けたい、と永森さん。 「お客様と店は、お互いに関わりあって引っ張り合ってこそ信頼を築けるものだと思っています」
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| 『耐乏生活の實踐』 |
| 本多静六(著)/教育科學社/昭和19年 |
| 伝説の億万長者で理学博士の著者が当時の世間を驚愕させた、究極の耐乏のための本。 |
| 絵付け師が一枚一枚色を付ける手彩の葉書は女性に人気だ。 |
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