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美術館でしか見られないような 洋古書の稀覯本を手にとって
店内は表の喧騒を忘れさせてくれるような別天地である。洋古書の専門店で、1階には哲学、経済など社会科学系の学術書。利用者の8割は研究者という。2階には初版本、限定本などの稀覯本・絵本など。装丁が美しい貴重本、重厚な革装本が並ぶ。17世紀から19世紀、20世紀初頭のものが多く、欧米の歴史ある古書店か図書館にでもいるかのようだ。
創業は1941(昭和16)年。今の場所に移ってからも、すでに4半世紀をこえた。「文学書以外に社会関係、趣味関係の洋書も扱っている店としては、国内でもトップクラスの品揃えだと思います。値段も良心的に設定しているつもりです」と、スタッフの佐々木勉さん。目録は分野別に年7冊を毎年発行。目録自体がとても美しい。数週間遅れでホームページも更新される。とくに希少本は、値段が高くても状態の良いものが珍重される。
「インターネットで値段を比較して買う方も多いと思います。しかし、値段が多少張ってでも状態が良いものがあるという信用を大事にしたい。博物館や美術館でしか見られないような本を手にとっていただけますから、ぜひご来店いただいて本の風合いや質感をごらんいただきたい。今は通りいっぺんの本は売れませんから、ここでしか手に入れられないものを扱っていきたいですね」
最近は、ボタニカル・アートをはじめとする植物の本、お茶、コーヒー、料理など趣味関係のビジュアル洋書にも力を入れている。絵本はイギリスやアメリカへ出かけて直接仕入れたものが中心。お勧めは木版のBOYLE(エルノア・ボイル)画『終わりのない物語』(1868年、初版)。多色の木版画は珍しいだけでなく、触れたら手にインクがつくかのような手作りの味、質感を持っている。また、『Plenty to Watch』(道草いっぱい、1954年)は、YASHIMA TARO(八島太郎)の直筆画で署名入り。なお、店頭には数百円の絵本や1000円ほどのビジュアル書もある。
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