BOOK TOWN じんぼう 「本の街」神田神保町オフィシャルサイト
大雲堂書店(たいうんどうしょてん)
[古書全般] 文学、全集、芸術、歴史、社会風俗、辞書
間口が広く、入りやすい老舗
各ジャンルの良書がそろう

 地下鉄・神保町駅から至近、古書店めぐりの起点となる店である。大正の関東大震災前に創業の老舗だが、とても入りやすい雰囲気だ。三代目の店主、大雲健而さんが話す。「売りは理工書以外何でも扱っていることです。あまり専門化しすぎると敷居が高い感じになるでしょう。先代の考えなのですが、駅からすぐなので間口を広くし、なるべく入りやすい感じになるよう心がけています」

 大雲さんは丸善の出版部に4年ほど勤務していた。親が経営に苦心しているのを見て育ったので、上の兄と下の弟は2人とも会社員になった。大雲さんが「お前が家業を継いでくれ」と父親に懇願されて店主におさまり、以来40年以上その職にある。
「場所がいいし、昔はなんでも売れた。その後は、時代とともに売れる本が変わっていって今に至ります。ある時期は囲碁将棋、ある時期は武道、ある時期は辞書がよく動きました。神保町にも専門店がいっぱいできたでしょう。うちもある程度ジャンルを絞るべきか、いま悩んでるんですよ」

 インターネットでは、東京都古書籍商業協同組合が運営するサイト「日本の古本屋」に登録している。ただし、店の1階にある主力商品はそこには載せていない。インターネット上に値段を掲載すると、同業者が値づけの参考に閲覧することが多く、主力商品を掲載しない店も多い。この店も同様なのだ。「主力商品は店頭で手にとって買ってほしい」と大雲さん。「古本屋って奥が深いからね。新刊書店のように委託販売じゃないから、売れなかったら自分の損失。40年ぐらいやって、ようやくある程度やり方が見えてきますね」

 大雲さんは4年間、同組合の理事長をつとめ、古書組合の仕事をしてきた。古書会館の改築時期は時間をとられて大変だったそうだ。温厚な人柄ゆえ頼りにされたことだろう。写真の『斎藤 和英大辞典』(日英社、昭和3年)は日本人向けに英語の辞典を次々世に送り出し、日本文学にも通じていた斎藤秀三郎氏によるもの。各ジャンルの良書を効率よく見られる店である。

3,000円の予算でこんな本が買えました!
『パリ燃ゆ』(上・下巻)
大佛次郎(著)/朝日新聞社/昭和40年
1964(昭和39)年が初版。これは1965(昭和40)年の12刷。1871年のパリ・コミューンを描いたノンフィクション。
 
店舗データ
千代田区神田神保町1-9
TEL:03-3294-0616
FAX:03-3294-7242
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メールアドレス
taiundo@sky.plala.or.jp
ホームページ
http://taiundo.jimbou.net/
営業時間/休日
10:00~18:30/日
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