BOOK TOWN じんぼう 「本の街」神田神保町オフィシャルサイト
とかち書房(とかちしょぼう)
[歴史] 美術、歴史、哲学、思想、外国文学、音楽
文庫と歴史・学術書が充実
北海道関連にも力を入れる

 靖国通りから三省堂書店・「自遊時間」の角を北西へ、錦華通りの落ち着いた街並みの中、雑居ビル1階奥にとかち書房はある。店主は三軒茶屋で修行を積んでおよそ23年前に独立。新中野や千歳烏山で店を構えていたが、2002(平成14)年、縁あって神保町に移転してきた。うなぎの寝床のように細長いエントランスは、両サイドに文庫本の棚がずらりと並ぶ。ふらりと神保町散策のついでに入ってきた人は、この文庫棚に目をうばわれることだろう。

「なかには絶版本を探しに来る人もいます」と店主の佐藤誠さんが胸を張るだけあって、ポピュラーな文芸もの以外に、岩波文庫や講談社学術文庫など“教養文庫”もそろえられている。そうかと思えば『志ん生文庫』(全6巻、5000円)もある多彩さ。奥に広がる書架は「街の古本屋さん」のイメージだが、店内にはジャズが流れて、ちょっぴりシック。まず目につくのが平積みになった映画雑誌『スクリーン』やポピュラー音楽の解説書。ただしこれらは全体のほんの一部である。

 文学の棚は、外国文学が印象に残る一方で『三島由紀夫全集』(箱入り)がばら売りにされていた。初版本なのに、思わず目を疑うような価格。通ってくる古書マニアがいるというのも、うなずける。
 法律、心理学や思想など、専門書が多いのは大学の街、駿河台が近いことによる。イギリスやドイツなど、外国の歴史をまとめた本もあれば、『中世日本の政治と経済』といった研究書・文献もあり、学生や研究者が通ってくる。店主としても、学術書と歴史ものは「もっと力を入れたい分野」という。

 一番奥にあるのが『アイヌ童話集』や『アイヌ叙事詩ユーカリ集』などの北海道もの。北海道出身の店主が、自らのルーツを大切にしていることがうかがえる。「北海道」から派生して、『トンガの文化と社会』などの民族学・人類学ものや、『秘境西域八年の潜行』などの紀行・冒険ものも置かれている。絶えず来客があり、若者から年配の人までが「ふらっとのぞきに来た」、そんな印象を受けた。JR上野駅前の共同店舗「古書のまち」にも出店している。

3,000円の予算でこんな本が買えました!
『北の人』
金田一京助(著)/青磁社/昭和18年
アイヌ研究の第一人者金田一京助博士の若き日の苦労をつづった随筆集。題字が右から書かれた古い本。
 
店舗データ
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