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骨董品の収集家がはじめた 骨董品ファンのための店
店主の大久保望さんは20代後半の頃、骨董の世界に興味を持ち始め、かれこれ35年間も骨董品を買い集めている。その数、「1000種近くに及ぶかも…」という。 「自分が古いものを買うにあたって、工芸・陶磁器の背景などを調べようと思ったのが、そもそものきっかけかもしれません」。そんな大久保さんの言葉どおり、骨董好きが高じてできたのが、この書店だ。
書棚には、金工や木工などの工芸関連、李朝や高麗などに代表される東洋の焼き物関連の書籍が並び、店内中央のワゴンには、茶道・華道・香道に関する資料が積み上げられている。中には、文久3年の巻物など、江戸時代の資料もあり、興味を惹く。実際、顧客のほとんどは骨董ファンだという。買う前にその骨董品について調べるために、買った後で品物の背景をうかがい知るためなど、その目的はさまざまだ。考証資料も多いことから、美術館や博物館の関係者もよく訪れるという。むろん、これから骨董を収集したいという初心者向けの入門書もある。骨董集め35年のベテラン収集家・大久保さんに、この骨董を買うならどの本を参考にしたらいいか、相談するお客も多いそうだ。
「売る本には大体全て目を通しています。興味のある内容だから、どんなに数が多くても苦にはなりませんよ。お目当ての本がすぐに見つかることはなかなかないものですが、『こういう系統の本はあります』とか、『うちにはないけどそういうのも出ていますよ』と、アドバイスすることはできます」というから親切だ。
ところで、骨董好きのお客が店内に入って気になるのが、店内の隅っこにさりげなく飾られている、奈良時代の瓦や室町時代の常滑の壺。これらは、大久保さんの私蔵の一部だ。 「でも、すべて非売品なんですよ…。それらはあくまでも、お客様との会話のとっかかりですから。そのうち手放すかもわかりませんけれど」
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| 『うれしい骨董』 |
| 小松正衛(著)/光芸出版/昭和47年 |
| 骨董を一般の人に普及させるために書かれた1冊。大久保さんが骨董に興味をもったきっかけも、この本だ。 |
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