BOOK TOWN じんぼう 「本の街」神田神保町オフィシャルサイト
ボヘミアンズ・ギルド(ぼへみあんず・ぎるど)
[美術・版画] 美術、自筆物、署名本、限定本、版画
美術書や文豪の肉筆がズラリ
本を手にくつろぎ、楽しめる店

 2004(平成16)年6月、神保町に新しいタイプの古本屋ができた。1920(大正9)年頃から池袋や阿佐ヶ谷で稀こう本を扱ってきた『夏目書房』の三代目・夏目滋さんが出店した、3つ目の店である。
 夏目さん自身が考案した店内には、ダークブラウンのフローリングの床に、白一色の椅子やカラフルなストライプ柄の長椅子が置かれ、中央には、床や書棚と同系色の木のテーブル。白熱灯の照明が、木の温もりと相まって、店内全体を優しい空間に仕上げている。そして、やわらかいJAZZの調べが、落ち着いた雰囲気を出して、なんとも心地よい。

 椅子に腰掛けている幾人かの若者の手には、書棚から取ってきたであろう芸術本がある。『ボヘミアンズ・ギルド』――“慣習にとらわれない自由奔放な芸術家の集まり”という店名は、そうした芸術家の本が多いことを指すのかと思っていたが、意のままに書籍を閲覧し、のんびりしているお客を見ていると、まるで彼らのことを表しているようにも思えてきた。
「みんな、くつろいでるでしょ。それがうちのコンセプトの一つなんです。『疲れたから休んでいこう』でも構わないし、お茶が飲みたかったらお茶出しても構わないし、とにかくリラックスして本を選んでほしい」

 そんな店内をぐるっと見回すと、店の入り口からレジまでの書棚には、海外・日本の美術書や、作家の署名が入った署名本が、数多く収められている。そして、レジから奥のスペースには、ショーケースが幾つかあり、その中には博物館に行かないとお目にかかれないような珍品が並べられている。随時100点以上ものストックがあるという竹久夢二のオリジナルものや、近代の名家文豪の、草稿や短冊といった、いわゆる稀こう本である。赤字のびっしり入った森鴎外の草稿や、芥川龍之介や若山牧水、高村光太郎の書簡等々…。まるで記念館に来たみたいだ。

「楽しいでしょ? それがもう一つのコンセプトなんです。これからの書店は、どこかアミューズメント的なものがないと、インターネット注文で完結してしまう。そうではなく、来て楽しめるようになってほしいから」

 なお、在庫データは他店舗との一括管理。池袋店に在庫がある場合もあるので、お目当ての本を確実に入手したいときは、事前に連絡するとよい。

3,000円の予算でこんな本が買えました!
『ダダ ~芸術と反芸術~』
ハンス・リヒター(著)、針生一郎(訳)/美術出版社/1981年
ハンス・リヒター本人によるサインが印刷されている、貴重な1冊。扱っている美術本は、ピカソから村上隆までさまざま。
 
店舗データ
千代田区神田神保町1-1 木下ビル1階、2階
TEL:03-3294-3300
FAX:03-3294-3330
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メールアドレス
natsume@natsume-books.com
ホームページ
http://www.natsume-books.com/
営業時間/休日
11:00~19:30(日・祝11:30~18:00)/なし、年末年始
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