BOOK TOWN じんぼう 「本の街」神田神保町オフィシャルサイト
松本書店(まつもとしょてん)
[古書全般] 歴史、映画、読み物(新書・文庫)
良心的な価格がモットー
近年は「山歩き」関連本が充実

 入口から奥のレジまでが見渡せるので、入りやすいオープンな雰囲気の店だ。開業は1970(昭和45)年で、もともとは大学生向けの経済・法律関係の古書が中心だった。やがて、二代目店主の松本修二さんが「大学生協で本が安く買えるようになる一方、学生が本を買わなくなったこともあって」と、徐々に方向転換。現在は、新書、文庫、歴史、映画・アート関連、漫画、アダルト本などバラエティ豊かな品ぞろえを誇る。

 映画・アートのコーナーでは、いずれも団鬼六の『異形の遊戯。』、『新装 妖美』、大島渚の『愛のコリーダ』といったアダルト向けの写真集をはじめ、横尾忠則、美輪明宏といった個性派アーティストの作品が並ぶ。価格も2000円前後とリーズナブルだ。一般文芸書のコーナーも、重松清の『流星ワゴン』が400円など、お手頃価格。入口付近の100円本棚には、泉麻人、平岩弓枝、五木寛之、和久俊三などの文庫本コーナーがあり、ここのお得感はピカイチ。

 ここ2、3年は「山歩き本」で売上げを伸ばしている。なぜ山歩き本なのか。「店の前を眺めていると、その先にスポーツ店がある関係で、山歩きが趣味のような人が多いことに気づいたんです。でも、頻繁には山に行けないだろうし、山の本を置いたら売れると思って」と松本さん。予想は的中。なかでも、『中高年の山歩き』(主婦の友社)は、2年の間に500冊も売れるヒット作品だ。店頭の山歩き本コーナーには、『日本の渓谷』(白山書房)、『花の山旅・八ヶ岳』(実業之日本社)』など、東京の歴史を解説した街歩き本もそろっている。

 店のキャッチフレーズは「神田で2番目に安い店」。店主は「以前、『定価以上のものはおいていません』という店の紹介文が記事になったとき怒られちゃって」と照れる。もちろん、古書を取り扱う以上、定価以上の本があるのは当然。松本さんが記事で伝えたかった真意はそうではない。「手にとりやすく、読みやすい」をモットーに、神田で店を構えるプライドとポリシー、つまり、お客様に損はさせない、という心意気なのである。

3,000円の予算でこんな本が買えました!
『ジュスチーヌ物語又は美徳の不幸』
マルキ・ド・サド(著)、佐藤晴夫(訳)/未知谷/1991年
サドといえば渋澤訳がポピュラーだが、こちらは異常犯罪心理学が専門の佐藤晴夫によるもの。横尾忠則による美しい装丁で、書棚で光る1冊に。
 
店舗データ
千代田区神田神保町2-48
TEL:03-3261-9711
FAX:03-3261-9715
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営業時間/休日
10:30~20:30/日
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