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みはる書房(みはるしょぼう)
[趣味・芸術] 伝統芸能
小唄や能楽、義太夫、狂言等々
伝統芸能に関する古書と音源の店

 みはる書房は明治時代から近代までの、伝統芸能に関する古書やレコード、CDなどを取りそろえている。月に一度目録を作成しており、通信販売で購入する人がほとんどだ。来店するのは、伝統芸能や国文学の学者が多い。店舗販売以外に、展示即売会にも出店している。店主の井上悦郎さんは、もともと伝統芸能に興味があり、それを生かして2000(平成12)年にこの店を開いた。

 伝統芸能は、先生(師範)に付いて、基礎を子供の頃から習ってこそ身についていくという性質がある。そのため、趣味とする人はそれほど多くはいないのだが、「熱心なお客様は、好きな歌い手の書籍やレコードなどを夢中で探すというくらい、魅力のある世界なのですよ」と井上さんは力説する。

 書棚を見ると、お坊さんが掛け軸に描かれた絵をもとに、物語を語る“絵解き”について書かれた『絵解き研究』(絵解き研究会)や、古代から現代まですべての芸能ジャンルを対象にした、『芸能人名事典』(三省堂)など興味深い本が並ぶ。
 音源では、戦後完全に伝統が途絶えたと思われていたが最近復活した「説教節」の二代目、若松若太夫の『葛の葉』の録音テープや、井上さんが好きだという、小唄界の重鎮である菅野序千の唄が入ったレコードなどが目に入った。

「世に出回っているものというよりも、むしろ世に埋もれた、古典芸能の資料の中でも“変化球”的なものを扱えることが楽しい。この店で販売している音源は、必ずこうやって定期的に磨いて、実際に聞いて、良いものをお出ししています」と、井上さんはレコードを磨きながら嬉しそうに語る。
「最近は伝統芸能を趣味とする人が減ってきたのが非常に残念。芸能は生活の中から生まれたものであり、昔から現在まで通じる歴史そのものが“伝統芸能”なのです」いう言葉を聞いた時、伝統芸能が急に身近なものに感じられた。

3,000円の予算でこんな本が買えました!
『邦楽舞踊辞典』
渥美清太郎(編)/冨山房/昭和49年
能や民謡などの舞踊に関する辞典。内容が簡潔に圧縮されていて分かりやすい。芝居の生き字引と言われる著者が綴った貴重な1冊。
 
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