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美術展目録、料理本、ビジネス書 ニッチ分野で日本一を狙う古書店
「美術展のカタログ、料理の本、ビジネス書。これに関してはうちが一番。あとは山の本と、動植物の本も多い。ニッチで一番を取るのが、うちのやり方なんですよ」と、三代目の諏訪雅夫さんは話す。 悠久堂の創業は1915(大正4)年。現在は二代目、三代目、四代目の3人で店を運営している。一見関連がないように見える上記のラインアップも、時代の移り変わりと店主の趣味によって少しずつ変えてきた結果、出来上がったものだ。
「今人気があるのは、美術展のカタログかな。昔は大判の画集を扱っていたのですが、住宅事情が変わって売れなくなってきて、出版点数も減りましたよね。一方で80~90年代にかけて美術館がすごく増えて、作られるカタログの数が逆にとても多くなったんです。同時に、印刷技術もすごく発達したから、カタログでも十分きれいになったんですよね」 なぜかこの店には海外、特にアジアの美術好きな外国人旅行者がたくさん訪れ、その数は全体の1割にも達するという。 「秋葉原に行くみたいな感じでね、うちの前に観光バスが止まるんですよ。最初は何が起こったかと思ったんですが、彼らが手に持っている紙なんかをみると、どうやら向こうのメディアにうちが出ているらしい(笑)。美しい日本の印刷物を手に入れたいということなんですね」
もちろん、美術好きの日本人の支持も絶大だ。この店ではお客が探している美術展のカタログがお店にない場合、あらかじめ値段を伝えて注文を受け付け、入ったら連絡をするというサービスも行っている。中には10年経って見つかるようなものもあり、既に連絡がつかない場合もあるが、それまでずっと探していたことに感激して買っていく人もいるという。最近は若い女性のお客が多い。年配の男性が多く集う神保町では、珍しい傾向である。 「料理の本が多いからかもしれません。とにかく若い女性が上の世代の何かを集めているな、と感じますね。それで古い『暮しの手帖』なども用意しています」
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| 『セザンヌ展カタログ』 |
| 横浜美術館(編)、愛知県美術館(編)、NHK(編)、東京新聞(編)/NHK、NHKプロモーション、東京新聞/1999年 |
| 1999年に横浜美術館、2000年愛知県美術館で行われた、近代絵画の父、ポール・セザンヌの大規模展のカタログ。美術展のカタログは一般の書籍の流通ルートに載らないため、会期が終了すると入手困難になるものも多い。 |
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