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サブカル全域に太いパイプを持つ 個性派店主の店
読みにくい店名は「喇嘛(ラマ)教」からとったそうだが、チベット専門店でも、仏教専門店でもない。場所は明大通りから金華通りに抜ける狭い路地にあるビルの2階。カフェや美容院が並び、向いのビルの地下には「ヴィレッジヴァンガード」が入っているという、おしゃれな雰囲気の場所だ。神保町に移転してきたのは2002(平成14)年10月で、それまでは、27年間、三軒茶屋で営業していた。
ジャンルは、詩歌集、文学、全共闘、美術、イラスト、写真、演劇、舞踏、プロレス、つり、子どもの本…と、なんの脈絡もなく並んでいるように見えるが、これを「60年代、70年代の文化全般」とくくると妙に納得。つまりは、それに関係する分野を扱っているということである。 店主の長田俊一さんは、大学卒業後に古書店勤務の経験もないまま古書店をオープン。音楽、映画、舞台などさまざまなジャンルの人たちと太いパイプを持っており、ここにはさまざまなレア商品が入ってくる。特に、天井桟敷の関係者から直接買い取った寺山修二の直筆原稿のコレクションは、おそらく日本一。そのことを、雑誌や新聞に紹介されてから、さらにいろいろ集まってきているという。
最近よく売れているのは写真集で、森山大道、荒木経惟などは外国人が海外からよく買い付けに来るとか。国内でも今、図書館や美術館が、60〜70年代のものを集めだしている。「だから、うちで扱っているものも、だんだん現代美術になってきちゃったんだよね」と長田さん。活字のほうでは、人気の田中小実昌、小林信彦、山口瞳などがよく動いているというが、この辺りの作家も喇嘛舎では創業当時からおなじみの面々だ。
また、長田さんは、つげ義春や石井隆などそうそうたる作家の書籍を編集、出版してきた。現在は、映画制作も手がけているというのだからそのバイタリティには脱帽だ。「店にある商品の10倍くらいは、まだ在庫がある」という。その全貌は、年に3回発行されている目録で確認を。
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| 『キッチュ論 石子順造著作集Ⅰ』 |
| 石子順造(著)/喇嘛舎/1986年 |
| 喇嘛舎の出版物。著者は、「キッチュ」という概念を用い、マンガなど大衆芸術を論じた美術評論家。その著作集の第1巻。 |
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