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豆本、こけし、蔵書票… 愛らしく小さなもので溢れた店
神保町の150を超える古書店の中でも、手のひらサイズの本、「豆本」を専門に扱うのはここだけ。すずらん通りと靖国通りのちょうど角にあるこの店は、豆本の他にも挿画本や蔵書票など、思わず手に取りたくなるような、愛らしく小さなものたちで溢れている。店名は、店主の西尾浩子さんの名前から。
1993(平成5)年にオープンして以来、女性を中心としてファンを増やし続け、今では年に3回発行している目録からの注文をする固定客も多い。さらに2004年から始まったアンダーグラウンド・ブックカフェにも出店するなど、実物を手に取ってもらう機会を増やす努力も行なっている。
この店を訪れたら、実際に豆本を手のひらに置いてみてほしい。きっとその小ささだけではなく、装丁の贅沢さやしっかりした製本に感激させられるだろう。 「豆本には、小さいからこそできる贅沢があります。古布で包む、あるいは和紙を貼り込むというような素材の生かし方を見れば、お金と手間を掛けてあることがよく分かりますよ。しかも、文字もしっかり印刷されているので“読む”という目的にもちゃんと応えてくれるんです。製本も丁寧ですし。豆本は本としても一級品だと思っています」 豆本の素晴らしさを、西尾さんはそう力説する。
店内には豆本のほか、伝統こけしや明治・大正時代の子どもの本、古雑貨のカタログがところ狭しと置かれ、蔵書票も手に取って見ることができる。蔵書票とは、もともと「自分の本である証明書」として本の巻末に貼られる紙片で、「紙の宝石」とも呼ばれるもの。図柄には、素朴な木版画製もあれば緻密な銅版画製もある。
この店で扱う蔵書票には、横田稔、山高登、武井武雄などの有名版画家が手がけたものに加え、本場ヨーロッパ製のものも多い。特に西尾さん自身が大ファンの武井武雄に関しては、蔵書票の他にも挿絵画から装丁本まで扱いが広く、この店の特徴の一つになっている。ラムラム王というキャラクターがプリントされたオリジナルの包装紙も、武井武雄ファンの間では密かな人気だとか。
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| 『洋酒マメ天国 第31巻』 |
| 株式会社サン・アド(編)、矢口純(編)/サントリー/昭和44年 |
| サントリーに勤めていた柳原良平が編集を務めた広報誌。今でも爆発的な人気だ。この豆本バージョンは全36巻あり、全巻購入すると特製のケースが付く。 |
| 『花ごころ十二ヶ月 七月の巻』 |
| 清水公照(著)/バベル社/昭和52年 |
| 自分の蔵書に貼ったりフォトフレームに入れて飾ったり、使い方はいろいろ。 |
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