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和綴本や軸ものがメイン 生田耕作氏の”奢灞都本”も扱う
神保町交差点、スーパードラッグ・キムラヤの北側1本目の路地を入ってすぐ左手のビル。1階には地図専門店のマップハウスがあり、その2階の一番奥に2006年9月にオープンした臥遊堂がある。
店の名前「臥遊」とは、横になりながら風景画、山水画などを見て、その地で遊んでいるような楽しみを味わうという意味。「和本や書画を通して、そういった文人精神、文人趣味に接したい」と自ら願って店主の野村竜夫さんが命名した。店内の真ん中にはリビングにあるようなソファが置かれている。「訪れた人にもそこに座って、ゆっくり本を読んだり選んだりしてもらいたい」と野村さん。
品揃えの中心は、和本、書道、古文書、書画、仏教書などの和綴本や軸もの。その道の研究者や好事家だけでなく、お坊さんも顧客にと考えているそうだ。また、野村さんが以前、仏文学者にして名翻訳家として知られる生田耕作氏がつくった出版社である奢灞都館(さばとやかた)に勤めていたこともあり、いわゆる“奢灞都本”といわれる奢灞都館が出版したものや、洋書、文学の研究書も揃える。
今後は、店名の由来でもある書画をとくに充実させていきたいとのこと。また最近注目しているのが、版木(はんぎ)で印刷した「木版本」の元となった手書きの「写本」。源氏物語にせよ平家物語にせよ、広く流通し読まれた木版本には、“手本”となる手書きの写本がある。読みやすい楷書ではなく、くずし字で書かれているため読みにくく、集めている好事家も少ないそうだが、ルーツを探るうえでその価値は大きい。
「本当は価値があるのに、その価値を見いだされずに消えていったり、なくなってしまうものがあるのは残念。そういうものを、少しずつでも拾っていきたい」と意欲的だ。
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