BOOK TOWN じんぼう 「本の街」神田神保町オフィシャルサイト
ブック・ダイバー(ぶっく・だいばー)
[古書全般] 文学、映画、芸術、思想哲学、自然、女性
遊び心一杯の秘境
「本」の探求から「知」の探求へ

 白山通りから一本入った路地に面した店頭に並ぶ、木製やカラフルな金属製の椅子には、段ボール箱に入れられた様々なジャンルの雑誌や小説などの古本が並ぶ。[dive]という言葉を辞書で引くと、一般的に知られる「潜水する、潜る」等の意味と並んで、「探求する」という意味があることがわかる。「本を探求する。本からいろいろなことを探求する」という意味をこめてつけられた店の入り口には、「BOOK DIVER」と書かれた木製の看板が掛かっている。「靴のままお上がりください」の足元の看板どおり、地面より一段高くなっている入り口を上がって店内に。

 広いスペースに大きなソファが置かれ、古本屋というよりはむしろカフェといったほうがいいような雰囲気が漂う。なるほど、ソファの正面の棚にはインスタントコーヒーの粉の入った袋やマグカップがお盆にのせられて置かれており、その近くにある魔法瓶からお湯を注いでセルフサービスでいただくことができる。ソファの後ろに並ぶ棚には、様々なジャンルの本がきちんと整理されて並んでおり、その分類に張ってあるカードには、「愛と女性とセックスの諸々を探求する」や「こころの秘密を散歩する」などの言葉が並ぶ。遊び心のある個性的な分類だ。

「ここは神保町の秘境です」と人懐っこそうな笑顔で話す店主の仙波輝之さんは、長年ある政党の月刊誌の編集をしていたという。仕事柄、多くの本を資料として集めていた。定年を前にその仕事を辞めた時に、大量のそれらの本を活用し、またおぼろげながら持っていた夢でもあった、「古本屋を!」ということで、店を開いた。店を構えるにあたっては、様々な場所を回ったそうだ。神保町とまではいかないが、早稲田や阿佐ヶ谷などの古本屋が多くある街や、まったく古本屋というイメージがない街まで…。そうしてたどり着いたのは、結局神保町だったという。月島で生まれ育った江戸っ子で、学生時代から神保町にも通っていた。「始めは神保町の力を借りたくなくて他の場所でと考えていたのですが、今はこの街に店を開けて本当に良かったと思っています」と仙波さん。

 気さくな人柄の仙波さんに魅かれ、多くの人たちが集まってくる。「コーヒーを飲むだけで帰る人もいますよ」とうれしそうに話してくれた。2006年の春に店を開いたときは66歳。「ロクロク考えもせず始めました」とまさに人柄も遊び心にあふれている。店先の3分の1ほどのスペースを開放して、なじみの客や近所の異業種店に1箱ずつ古本などを出して売ってもらうミニ古本市の「古本寄港市」を不定期に行ったり、手作りのチラシを持って白山通りで配ることもある。月刊文化情報誌「本の街」に2007年秋から始めたコラム「ぐるぐる丸世迷い言」も好評だ。

3,000円の予算でこんな本が買えました!
『棟方志功 美術と人生』
毎日新聞社/海上雅臣著/昭和51年
その作品から生き方まで、今も根強い人気を誇る版画家、棟方志功に関する本。インパクトのある黄色い表紙がしゃれている。美術評論家の海上雅臣氏が棟方志功の作品、人生に迫っている。
 
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